こんばんは。
岐阜市を中心に訪問・出張マッサージ・リハビリ・はり・きゅう治療をしています。
いしぐれ治療院の石榑です.
今回は、スポーツ障害特集第10弾「骨盤裂離骨折」についてご紹介します。
【症状】
成長期にランニングやダッシュ、ジャンプ、ボールのキックなどで骨盤や臀部に強い痛み
を訴え、骨盤の骨端線部に裂離骨折が起こります。
【病態】
成長期の骨盤では骨端線が残っており、筋肉の急激な収縮による牽引力により力学的に弱い
骨端線部に裂離骨折を起こします。
好発部位
・上前腸骨棘(ベルトのかかるでっぱり):スタートダッシュなどで縫工筋の収縮
・下前腸骨棘(股関節の前方):キック動作などで大腿直筋の収縮
・坐骨結節(臀部の下):全力疾走、跳躍などでハムストリングの急激な収縮
【発症】
受傷時には、ふくらはぎを棒で叩かれたや、後ろからボールが当たったなどと感じることが多い。
腱が断裂した時の音(バチッやパンとか)を自覚していることもあります。
受傷直後は踏ん張ることができずに転倒したり、しゃがみこんだりしますが、比較的痛みは
軽く、しばらくするとほく加納となることも少なくありません。
しかし、歩行が可能な場合でもつま先立ちはできなくなります。
【診断】
中学生から高校生が、ランニングやスタートダッシュ、ジャンプ、サッカーのキックの後などに骨盤や
臀部に強い痛みを訴え歩けなくなったら、この裂離骨折が疑われます。
X線、CT検査にて確認する。
【処置】
発症初期で痛みの強い場合は、局所の安静が必要です。痛みに応じて松葉杖などを処方することも
あります。歩行時痛がなくなってから可動域訓練・筋力トレーニングを行います。
およそ4~6週でジョギング開始、2~3カ月で運動復帰となります。
坐骨結節の場合は骨の癒合が遅れやすいため、さらに慎重なスポーツ復帰を要すことが多いです。
ほとんどの場合は保存的に骨癒合しますが、骨のずれの大きい場合には手術をすることもあります。
スポーツへの完全復帰のためには、骨の癒合が得られ、可動域と筋力の回復が得られることが
必要です。骨盤周囲の筋肉や股関節のストレッチを十分に行うことが再発予防のために重要です。
スポーツ障害特集をお送りしていますが、やはり日々の体のケアにより怪我になりにくい
体作りが大事になってきます。
当院では、スポーツを行う方も多数利用しており、怪我の予防はもちろん、
パフォーマンス向上などのお声も頂いています。
スポーツ前後のケアやセルフストレッチなどでご質問や、
ご相談はメールでも行っていますのでお気軽にお問合せ下さい。
〒500-8364
岐阜県岐阜市本荘中ノ町9-68
いしぐれ治療院
院長 石榑寛和
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